ニュージーランドのワーキングホリデービザ申請の手続きは、決して難しくないので、
代理店やエージェントに頼むのではなく、申請者自身で行う人も多いと思います。
申請方法を丁寧に解説してあるウェブサイトもあるので、あまり英語に自信が無くても対応できます。
現地ニュージーランドから申請でも、申請の流れは日本からする場合と変わりません。
異なるのは、健康診断やX線検査をニュージーランドで受けること(事前に受けていない場合)です。
海外で病院というと尻込みしてしまいそうですが、メディカルチェックを受け付けている病院は留学生の対応に慣れているので、あまり心配することはありません。
ニュージーランドでは、日本よりもメディカルチェックが受けられる病院の数が格段に多く(日本6ヵ所、NZ153ヵ所)、便利です。
あと、日本からよりもニュージーランド移民局への問い合わせが行いやすいということも、現地から申請する利点といえます。
この記事では、私の経験を踏まえて
ニュージーランドから行うワーキングホリデービザ申請の手続きについて、
申請手順、必要な手続き、期間、注意点などについて解説します。
【読んでほしい人】
ニュージーランドにワーホリすることを決めた人
ワーホリ申請に必要な手続きを事前に確認しておきたい人
ニュージーランドからワーキングホリデービザを自分で申請する人
ニュージーランド滞在中でワーホリをしようかなと考えている人
最新情報の確認を
申請をする前に、移民局のウェブサイトを覗いてみましょう。
ビザが申し込める条件、ビザ申請に必要な書類や手続きが掲載されています(すべて英語)。
留学エージェントや個人のブログなどで、ビザの情報が掲載されていますが、ニュージーランドのビザ情報は頻繁に更新されるため、事前に変更していることはないか、最新情報の取得に努めることはとても大切です。
とはいっても、ワーキングホリデービザは簡単に取得できるビザのため、あまり心配することはありません。
オンライン申請とメディカルチェックの準備
移民局ユーザー登録
オンライン申請をするためには、移民局ウェブサイトからユーザー登録する必要があります。
10分でできるので、サクッと登録しましょう。
X線検査、健康診断は必要?
申請するビザの種類や、ニュージーランド滞在期間、すでに提出しているかどうかにより、メディカルチェックが必要かどうかが定められています。
- 胸部X線検査(chest x-ray)
- 健康診断(medical examination)
細かい基準はあるのですが、おおまかには滞在予定期間(既にニュージーランドにいる場合はその期間も含める)により、以下のとおりです。
6ヵ月未満 :胸部X線検査、健康診断どちらも不要
6ヵ月以上、12ヵ月以下 :胸部X線検査のみ必要
12ヵ月超 :胸部X線検査、健康診断ともに必要
※学生ビザの申請では、健康診断が免除される場合もあり。
※以前に、X線検査や健康診断の結果を提出したことがある場合には、それらは3年間有効なため、3年経過していなければ再提出は不要。
※すでにニュージーランドに滞在している場合には、それまでニュージーランドに滞在していた期間は滞在予定期間に加算。
日本からワーキングホリデービザを申請する場合は、滞在予定期間は12ヵ月以下となるので、通常はX線検査のみ必要です。
学生ビザや観光ビザなど、別のビザからワーキングホリデービザに切り替える申請をする場合には、すでに滞在していた期間を加算して、12ヵ月を超える滞在予定となるため、X線検査と健康診断どちらも必要です。
ただし、前に提出している場合には、再度の提出は必要ありません。
詳細は、移民局ウェブサイトで確認できます。
申請後にメールが届き、どの種類のメディカルチェックが必要か指示があるので、申請前にわかっていなくても問題はありません。
X線、健康診断の提出期限は申請から15日
メディカルチェックの通常の提出(受診)期限は、申請した日から15日後までです。
申請後数日で、下のようなメールが届きます。
15日以内に、一般健康診断とX線検査の両方の結果を提出するようにと書かれてあります。
すぐに予約が取れない可能性を見越して、事前に受診する病院に空きがあることを確認し、
受診の目途が経ってから申請するほうが無難です。
特に日本では、指定病院の数が少ないこともあり、予約が取りにくいようです。
ニュージーランド、特に大都市では病院の数も多く、予約が取れないということはあまりないと思いますが、混雑状況は確認しておくほうがいいでしょう。
少なくとも事前に、近くの指定医を確認し、予約を取る病院の目星をつけておきましょう。
私は、オークランドの病院に電話して、約1週間後に予約を取ることができました。
申請後はメディカルチェック
指定のパネルドクターを予約
X線検査や健康診断を受けるのは、どこの病院でもいいわけではなく、
ニュージーランド移民局が指定するパネルドクター(Panel Physicians)で受診する必要があります。
日本であれば、東京(2カ所)、大阪、神戸、札幌、福岡の6カ所のみです。
ニュージーランドでは、全国各地153カ所。
こちらですべてのパネルドクターが検索できます(MAPよりLISTを選んだほうが見やすいです)。
料金は、病院によって異なります。
病院のホームページで確認するか、電話で問い合わせをして確認しましょう。
私は、申請の際オークランドにいたので
オークランド中心部から近いGraftonにあるSymond Street Mediacal Centerで受診しました。ウェブサイトからも予約可能です。
費用は、
- フルメディカルチェック(X線検査込み) NZ$270(約20,500円)
- X線検査のみだと NZ$80(約6,000円)
日本だと、レントゲンのみでも1万円超、フルメディカルチェックでは、3万円前後するので、ニュージーランドで受けるほうが安いです。
病院によっては、検診に何時間も待たされることがあるようですので、検査後の予定など、余裕をもって行くことをおすすめします。
私は、30分待ちくらいで、計2時間ほどで終了しました。
間に合わない場合は担当者に連絡
もし、ビザを申請した後に、X線検査や健康診断の受診が間に合わず、どうしようもない場合は、
移民局に予約が取れなかったので期限を延ばしてほしいと連絡しましょう。
私は、追加の書類を指示された際に、病院の予約が取れず指示された期限に間に合わない状況でした。
移民局に別の件で電話連絡した際に、個別のビザの案件については、担当者のメールアドレスに連絡するよう指示されたので、申請の数日後に移民局の担当者名で届いたメールに返信しました。
ウェブサイトからの申請の数日後に移民局の担当者名で届いたメールです。
メール下部に、「Do not reply」とありましたが、担当者からのメールはこれしかなかったので送ることにしました。
Hi 〇〇(担当者名),
I’m afraid I will not be able to meet the due date for checkup.
I called some physicians to make an appointment, but the day I could make one at the earliest is (the 1st of August).
Is it possible to extend the due?
Kind regards,
〇〇(自分の名前)
こんな感じで、病院の予約が取れず、間に合わないから期限を延ばしてほしいと伝えました。
翌日には連絡があり、期限を1週間延ばしてくれました。
期限延長のメールをする際には、予約が取れた日を伝えて、いつだったら間に合うのかを明確にしておくといいと思います。
※あくまで私のケースなので、どういった対応になるかは移民局の判断です。
メディカルチェックの後は待つのみ
メールは頻繁にチェックを
メディカルチェックを受けると、検査の結果は病院から移民局へ直接提出されます。
特に申請者が行う手続きはないので、あとは認定を待つのみです。
健康診断の数日後に、eMedicalから「健康診断の受診を確認し、移民局への提出も完了しました」という内容のメールが届くので確認しておきましょう。
通常は、この後1,2週間でビザ認定の連絡が届きます。
認定の知らせを受け取るまでは、以下を適度に確認しておきましょう。
- 迷惑メールにメールが届いていないか
- 移民局ウェブサイトでのビザ状況(Status)
迷惑メールのフォルダに移民局からのメールが混じってしまうのはよくある話です。
ビザがおりるとメールで連絡があるのが通常ですが、中には届かないということともあるようです。移民局にログインして、ビザの状況を確認してみましょう。いつの間にか認定されているということもあり得ます。
認定結果が届かないとき
メール連絡もなく、ビザも認定されいないようだという場合には、
移民局に電話して問い合わせをするか、上記の担当者にメールで連絡を取ってみましょう。
移民局の電話はいつもとても混みあっていて、電話口で1時間以上待たされることもあります。
問い合わせする場合は、比較的空いている朝の早い時間がおすすめです。
電話のアナウンスを聞いていると、折り返し電話をもらえるよう登録もできるので、これを利用することもできます。折り返し電話はすぐにはかかってこないので、数時間くらいと考えていたほうがいいです。
まとめ
申請で必要なことは、
- オンラインで申請をする。
- 予約を取って、健康診断を受ける
とあまり複雑ではありません。
大切なのは、質問項目や説明事項をしっかり読み、漏れや不備なく行うことです。
ビザが下りたら、あとは充実したワーホリ生活を送るために、プランを立てていきましょう!